冬虫夏草とは

冬虫夏草とは

冬虫夏草とは

天然冬虫夏草

冬虫夏草は、蛾の幼虫に寄生し、養分を利用して、夏にかけて成育するキノコの一種です。

蛾は夏の地面に産卵し、約1が月で幼虫となり土にもぐりこみます。
このときに冬虫夏草菌は幼虫に寄生してゆっくりと生長していきます。


そして、春になると幼虫の体内の養分を利用して菌糸が成長を始め、夏になると虫の体を突き破り地面からキノコ(子実体)が生えて草のように見えることから、冬虫夏草と名づけられました。


しかし、近年では採取量が少なく殆ど中国内で使用されることから海外では手に入れることが難しい大変貴重な植物です。


「天然物」の冬虫夏草とは、チベット高原やヒマラヤ地方の海抜3,000m~4,000mに生息するオオコウモリガの幼虫に寄生して発生するコルディセプス・シネンシスを指し、中医学・漢方生薬・薬膳料理・中華料理などの素材として扱われています。

冬虫夏草属の種類

冬虫夏草属の種類

中国ではチベット等に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生し発生したキノコ(学名:コルディセプス・シネンシス)のみを「冬虫夏草」と呼び、 それ以外の幼虫に寄生して発生したキノコ(学名:コルディセプス属「虫草菌」)の呼び名は、「虫草・北虫草・北冬虫夏草・蝉花虫草(セミタケ)・蛹虫草(サナギタケ)」と呼んでいます。

冬虫夏草の主な成分

冬虫夏草の主な成分

冬虫夏草の成分は、アミノ酸、ビタミン類、ミネラル、蛋白質が豊富で、冬虫夏草に「コルディセピン(虫草素)・マンニトール(虫草酸)・SOD(抗酸化成分)・β-グルカン(虫草糖)が含まれています。


icコルディセピン(虫草素)

正常な細胞の形成を促進するとともにガン細胞の増進拡散を阻止する、いわゆる抗がん効果があると発表されています。

icマンニトール(虫草酸)

血管拡張作用、動脈硬化改善、抗アトピー作用、抗菌性、脳疾患予防、美容保全性。

icSOD(抗酸化成分)

老化、成人病、「ガン」等を引き起す活性酸素を除去し体内酵素の活性。

icβ-グルカン(虫草糖)

免疫力の強化があり、アガリスク茸の17倍、普通のキノコの約170倍と多量に含まれています。

冬虫夏草の希少価値

冬虫夏草の希少価値

高品質の冬虫夏草は、近年の高い需要で乱獲があり資源が限られてきました。絶対量が少なく高値で取引されるため、偽物やグラムを重くして(金属粉などの液体を注入する)販売されている例もあり、健康被害が出る可能性があると報道されています。


このため厳しい管理を極めて中国から本物のコルディセプス・シネンシス「冬虫夏草」は、輸出を禁止しています。また、品質の良い天然冬虫夏草は、中国の限られた場所でしか成育しないので、更に希少価値が高くなると予測されます。